タガヤっす。
今日、お世話になりまくっている顧問会計士から電話をいただき、技術者の採用についてアドバイスさせていただきました。
そういえば、関西の技術者マーケットについての情報はあまり見ないので、個人的に耳にした情報を筋のとおるストーリーにして分析した、ボクの解釈を書いてみたいと思います。
◆
2000年ぐらいに、技術者の独立志向が高まりました。きっかけはもちろんインターネットの普及です。インターネット上の万博、インパクだったかな?
時代がそういう流れになり、そこ(インターネット)に中小企業が必死になって参入しようとしていたこともあり、WEB技術を持っている技術者のニーズが飛躍的に高まったのです。
これがのちに言う第1次ITバブルの絶頂です。
ビットバレーという言葉がネットを沸かしていました。
ボクも98年からフリーランス技術者として、二足のわらじ状態でした。
Linuxサーバ構築を受けていました。
当時は個人でサーバを公開するなんて夢でしたので、128kの固定IPのINS回線に触れられる機会なんて、ヨダレものだったのを記憶しています。
関西の新しいもの好きな技術者は、常にいろんな技術に触れていました。LinuxやJavaをはじめ、オープンソースがビジネスになるという確固たる自信がありました。
企業はまだ、MicrosoftにOracleというクライアントサーバシステムの構築に必死な時代です。
◆
2003年〜2004年にブログがキャズムを超えました、つまりコアなユーザ以外に認知されました。
すると、いろんな企業がブログを作り始めました。
WEB2.0という言葉が生まれました。
第2次ITバブルの誕生です。
ボクは当時に独立して起業しました。
システム開発会社というだけで融資は簡単に受けられましたし、98年からオープンソースを利用した実績から、仕事は勝手に舞い込んできました。
未だに営業職を置いたことはありません。
関東からのお仕事が70%にまで成長していましたが、
このバブルはいつか弾けると考え、東京には進出しませんでした。
堅実が一番ですw
しかし、この頃から関東企業の技術者採用の範囲が広がりました。
地方の技術者を関東に集め始めたのです。
技術者も給与は最低20%アップ、仕事は最先端技術を利用した開発ということで、関西の技術者も、ほとんど関東に行っちゃいました。
関西での技術者採用が難しくなりました。
◆
2009年までは世界的な不況もあり、IT業界も我慢の時期だったようですが、その中でも成長する企業がちらほらありました。
またケータイ向けアプリ(iPhoneアプリなど)やソーシャルアプリの市場が活況になる雰囲気がありました。
この頃から関東の仕事が地方に出て来なくなりました。
地方から集まった技術者でまかなえるようになったんだと思います。
関東で技術者募集を掛けると、すぐに集まるらしいのですが、関西は逆にまったくヒットしなくなりました。
面接に来てくれる人はいるんですが、こちらの要望に満たない技術者、つまり関東に行けなかった、ちょっと遅れてる技術者ばかりになりました。
こうなると、関西での技術者採用は考え方を変える必要があります。
当社は初心者をイチから育てることに専念しました。
◆
現在は、外注として技術者を探すのではなく、正規雇用したい会社が関西でも増えているようです。
しかし、基準にマッチするような人材を探すのには、とても苦労するようになりました。
ある人材紹介会社では、企業に売れる技術者を再利用するのは当たり前のように聞いています。
つまり紹介料を支払って技術者を採用しても、半年後に別の案件を技術者に紹介し、転職させられてしまうのです。技術者のリサイクルw
今でも関西からの技術者の流出は歯止めが掛かりませんし、これからももっと出て行くと思います。
なぜなら、関西のマーケットは技術者にとって魅力がないんです。
目新しいことは常に関東が中心、給与も少ないし、休みも少ない。
これでは関西のIT業界はダメになってしまいます。
しかし、関西にもうまい会社はあります。
営業は東京、開発は大阪、みたいな感じで使い分けているようです。
そんな会社はたくさんあります。
そう、逆に言えば、東京の技術者は高くなりすぎたんですね。
相場よりもちょっと高いぐらいの技術者に、その給与に見合う仕事をしてもらい、技術者も新しいことにチャレンジできてハッピー、という関係が築ければ、採用はもっと楽になると思います。
言うのは簡単?
実施するのも簡単ですよ(・∀・)
その内容を知りたい方は、当社にコンサルティングを発注くださいませw
4月 27
最近のコメント