ヤギです。
先日、知的生産性がどうのこうのという雑談(←あまり内容は覚えていない)を社内でしていたのですが、その話を聞きながら考えていた事を以下に書きます。
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規模の大小を問わず、長く経営を続ける事ができている会社には大抵1人以上のアイデアマンが存在しているように思います。そして、そのような人はアイデアを具体的な仕事に変換していく能力も持ち合わせている場合が多いため、同業他社サービスとの差別化に大きな力を発揮したりします。
また、ごく一部の会社などではそういった人材がかなり高い割合で存在しており、お互いに刺激し合いながら次々と斬新なビジネスを現実化させていっているみたいですね。リクルートとか。
情報共有の効率が良くなれば良くなるほど差別化は重要になってきますので、インターネットによって情報のやりとりが加速度的に充実していくであろうこれからの社会では、差別化の元となるアイデアの価値というものもやはり加速度的に大きくなってくるんじゃないかと思います。
そこで妄想していたのが、顧客企業の持つアイデア総出力、つまりその企業で雇用されている社員が生み出すアイデアの質と量を最大化する事に特化した、コンサルティング的なサービスを作り出せないか、ということです。
具体的にどのようなサービスかと言いますと、顧客企業の社員に対し、たとえば「熱帯地方に住む人々に電気ストーブを販売するときの売り文句をいっぱい考えて下さい」等の質問を行い、帰ってきた答えの数や質からその企業の平均アイデア力を数値化し、その数値をどのようにすれば最大化できるか、という事を考えアドバイスする、というような感じでしょうか。
思うに、きちんとデータを取ってみると、たとえば大都会にある会社と地方都市にある会社では、全く同じ経営者、同じ社員であっても、何らかの外部的要因によってアイデアの出力量が違うのではないかと思います。では、朝に朝礼を行う会社とそうでない会社ではどうでしょうか。女性の多い会社とそうでない会社はどうでしょうか。観葉植物が大量に配置されている会社とそうでない会社とでは、通勤時間の長い会社とそうでない会社では、怒って育てる主義の会社と褒めて育てる主義の会社では、、
そのようなデータをあらかじめ取得しておき、分析した上で、どのような社内制度を整備し、設備を導入し、どこを変え、どこを維持することによって、普段の仕事の中に自然にアイデアフルな部分を導入できるようになるかをアドバイスする、そんなサービスです。
……かなり非現実的な感じもするのですが、何かと組み合わせて10年後ぐらいにやってみたら案外いけるんじゃないかと思っています。
インターンの八木です。
相当に人見知りで面接でもビビりまくった私ですが、入社数日にしてなぜかもう馴染んでしまった感があります。
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昨日読んだメルマガの中に、RSSリーダーやSNSの台頭によって企業が発している情報の過半がその企業の管理外の所で消費される事になってしまい、炎上等のリスクが大きくなって大変だなあ、みたいな話が書いてありました。
ですが、炎上によって大きなダメージを受けた企業は実際の所ほとんど無い気がしますし、それほど怖がる必要はないんじゃないかなと私は思っていまして、どちらかといえば炎上リスクを過大評価した一部の企業がネットを使ったマーケティングに対し消極的な姿勢を見せている事の方がよっぽど損失量としては大きいんじゃないかと思っています。
以前フリーで働いていた時も、お客様相手にブログを使ってのマーケティングを色々提案してみたりした事もあるのですが、「それって炎上したりするんでしょ」と言われてうやむやになったことがありまして、もったいないなと思ったことが結構あります。程よい炎上は宣伝になると個人的には思ってはいるのですが、まあ責任問題だとか、色々と絡んでくると躊躇してしまうのも仕方がないのかなとも感じていました。
そこで、もっと良い形で情報発信できるツールを作れないかと考えたのが2年前。
その時私は、ユーザーに自作小説を投稿してもらうような中規模ぐらいのサイトを運営しておりまして、毎日10作程度の作品の投稿があったのですが、その時に考えていたのは、企業の情報発信と、この小説投稿サイトを組み合わせて新たな情報発信ツールを生み出すことはできないか、という事です。
例えば、ある企業が斬新な商品やサービスを開発した。しかし開発したはいいが宣伝するだけの体力がない・・・という時に、その商品やサービスの具体的な情報を「お題」という形でサイトに投稿してもらい、そしてそのお題をうまく取り入れながらユーザーが一定期間内に小説を書き、投稿するという感じです。
で、小説を投稿してもらった上で、企業側の「宣伝になるかどうか」という視点と、サイト会員ユーザーの「面白いかどうか」という視点で評価をつけてもらい、もっとも高い評価が付いた作品の著作権を企業がプロモ用の素材として作者から買い取り、また、その作品を評価した人の中から抽選で、その商品が無料で贈られる(サービスであれば無料で利用できる)という仕組みです。
このサービスにより、企業は「より好感を持ってもらいやすい形での情報発信」が比較的安価で可能になり、ユーザ側も今まで無料で書いていた小説から何らかの利益を得ることができる仕組みになるので、もうちょい工夫すればいい感じになるんじゃないかと考えておりました。
また、挿絵なんかも募集して、FPDFあたりを使ってPDF化し無料配布し、作品のダウンロード数に応じて企業から対価が作者宛に支払われるようなシステムも考えていましたが、結局その時は開発中に興味が別に移って途中でやめてしまいました。。
まあ他にも色々な方法があると思いますが、情報自体が好感を持ってもらえるような形式で流れていくような情報発信を仕掛けることで、たとえば全情報の中で、ネガティブな形で流れる情報が本来40%だったところを35%にまで下げられるとか、そういった考え方を取り入れても悪くないんじゃないかと最近思っています。
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