3月 29

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先日、ある人からの紹介で、WEBデザイナー志望の女の子と会った。

なんでも、手に職をつけたいという理由と、
絵の才能があるということだった。

ボクにできるのは、その人のやる気と根性を推し量って、
募集してそうな会社に紹介するぐらいだ。

人材採用で、紹介というのはすげー重要。
自分の知ってる人からの紹介だから、ある程度、会社の情報を知ってるし、ウチにピッタリだと思ってくれるから紹介してくれるのだ。
逆もしかり。

紹介してもらうと、必然的に採用される可能性は、
飛躍的にアップするといっても過言じゃない。

だからこそ、いい加減な人材は紹介できない。

どんな人なのかと楽しみに待っていると、
知り合いが連れて来たのは、細身の女性。



ギャルだーーー!!(汗)


金色に近いロングで、まつげはばっちし。
ネイルには、いろんな装飾品がくっつけられている。

こ、これからどちらにご出勤ですか?ぐらいのいでたち。


い、いかん!
人を見た目で判断してはいかん!!

自分自身、なんどもなんども、誤解されてきたではないか。


「どこの組の人かと思いましたヨ(笑)」

いや、何組か聞いてるんじゃないよね?
つーか、大人なんだから、何組とかないしネ。

高校1年のときは、確か1組だった気がするよ?
とか、そんな答えじゃダメなんだよね?

と、とにかく。
ボクは人を見た目で判断しないという素養を身につけることになったのは、
自分自身の痛すぎる経験からではないか。


「どんなことがしたいの?」

まあ、定番の質問だ。定番過ぎる。
そして、想定される答えが、ボクの脳みそを駆け巡る。

さて、次の手は?と考え始める。
しかし、その思考は、突然止まってしまうことになる。



「う~~~ん・・・」


え?
デザイナー志望なんだよね?
志望職種が決まってたら、なんかあるんじゃないかな?

あ、それとも質問が難しすぎたかな?
動揺を隠すように、違う質問をしてみた。

「じゃ、じゃあ、どんなことするのが嫌い?」



すばらしい。
人とは、やりたいことが明確にないときでも、
やりたくないことは明確にあるものなのだ。

だから、やりたくないことはしないという選択は、
いつでもできるものなのだ。
時には、やりたいことの実現のために、ガマンすることはあるだろうが、
それは、やりたいことが明確になってるからこそ、ガマンできるのである。



「う~~~ん・・・」


ええっ!?(汗)

ひょっとして、日本語通じてないのか?

それとも、デザイナー志望って言ってる自分がカッコいいとか
勘違いしちゃってる系かなんかですか?

ヤバい、オレのテンションが下がってる。

そうだ、作品を見せてもらおう。

「なんか作品を見せてくださいよ^^」

「持ってません(ニコっ^^)」


もう帰っていいぞと言いたい。

聞いてみると、PCは実家にしかなく、
紙に絵を書くらしいが、色鉛筆を使ってるらしい。
タブレットとか、そんなのは論外のようだ。

ちょっとイラっとして、実績がない人がデザイナーを目指すなら~という話をする。
インターンとかデザインの学校に通うとかしないと、
いきなり給与をくれるような会社はないことを痛烈なまでに説明をする。
お金もらって手に職がつくほど、世の中は甘くないのだ。

ちょと彼女の顔が曇る。

オレも言い過ぎたかもと反省し、
自分探しをしてるんだろうとポジティブに考え、
そのお手伝いができないか、もう少し探ってみようと決意。

「インターンとかできる?」

(即答で)「ムリ」

「時給が安くても、事務職のパートをしながらデザインを教えてもらえばいいかも?」

(・・・・・嫌な顔をする)

「ち、ちなみに給与はどれぐらいほしいの?」

「30~40万ぐらい?」

21才無職で、なんの経歴も実績もない人が言い放った、
この一言に満場一致で「ムリ」という判断がなされた瞬間だった。

こ、これか?
ゆとり世代というヤツは。

やる気も見えない、根性も見えない。
だけど、未経験職種を目指している。

彼女に足りないのは、やる気と根性の両方だ。
それさえあれば、インターン先ならいくらでも紹介できるのだ。

まずは覚悟していただきたい。
手に職をつけるということは、そんなにたやすい事ではないことを。

21才という若さがあるので、この先なんとか頑張ってほしいと願っているけど、絶対ムリだろーなーという予測が容易いのも事実。

うーん、複雑な後味。

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2 Responses to “WEBデザイナー志望”

  1. 優駿 Says:

    はじめまして。 記事に興味を持って拝読させていただきました!

    私も21歳ですが、
    本当にこんな人が同い年でいるのかと愕然としてしまいます・・・
    自分自身立派な人間とは絶対に言えませんが、
    常識の無さにも限度があるのかなと・・・

    育ってきた環境の違いがあるから仕方ないのかもしれませんが、
    社会人ともなればそれも言い訳になってしまいますからね、
    その女性の未来が明るい未来であることを祈ります。

  2. タガヤ Says:

    コメントいただきありがとうございます。
    この一件から、ゆとり世代と一言で済ましてしまうようになりましたw

    もちろん、すべてのゆとり世代がこのような考え方であるとは
    考えていませんが、優駿さんはどちらかというと、
    しっかりした社会人の考え方をお持ちなんだろうなーと
    逆に関心してしまいます。