3月 14

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タガヤっす。

最初にお断りしておきますが、これはボク個人の考えであり、価値観ですので、このエントリを読んでくれる方たちに対して、この考え方や価値観を押し付けるつもりは一切ありません。

ただ、公開にあたり躊躇したことも事実です。
ボクという人間を誤解されるのではないか?とか、非難されるのではないか?とか考えましたが、それはボクが享受しなければならない件であり、被災者の方やそれを支援してる方たちには関係のない話なので、公開を決めました。



Twitter や Facebook、テレビの報道を見てて感じたことを正直に書きます。これはボク自信の価値観の確認のために文章にしています。

阪神大震災を経験していて、はじめて良かったと思いました。
しかし今回の自分の立場は「非被災者」です。

両方を経験してるからこそ、今の自分のやるべきことをはっきりさせておこうと思います。


  1. 余震や2次災害に備える
  2. 情報は収集しすぎない
  3. 家族以外の安否確認はしない
  4. 短絡的な支援はしない
  5. 日常生活を自粛しない
  6. 頑張れなんて気休めは言わない
  7. 批判や苛立ちは心の中で受け止めておく


1. 余震や2次災害に備える

準備していて損はありません。
無駄になったとしても、それで良いはずなのです。

いつでも非難できる備えと、家族が離れ離れになってしまった場合、どこを避難場所とするかなどを家族で話し合いました。これは今回はじめて行われたものではありませんが、今までは津波を想定していませんでしたので、津波を想定した避難場所を新たに設定しました。

ちなみにウチの避難セットは防寒衣服と貴重品、子供の準備のみで、飲料を除く食料はありません。国の支援を大いに期待しています。


2.情報は収集しすぎない

過度の情報収集は精神的に良くないと考えています。メディアは我々、非被災者の苛立ちを冗長し、被災地に必要な情報は流しません。

ボクがメディア嫌いになった原因を思い出しました。ヘリがけたたましい音で被災地に近付き、助けの声をかき消しました。過度な取材は、被災者の心に大きな傷を残しました。阪神大震災のとき、どんだけ撃ち落としたいと考えたことか。メディアに励まされたことは皆無です。


3.家族以外の安否確認はしない

これは本気で困ったのですが、家族と連絡が取れない状況になりました。当時はまだケータイが普及してませんでしたので、公衆電話に人が群がりました。ボクはケータイを持っていたので、バッテリーがもつ限り、貸し出しましたし、持ってるテレカを公衆電話に置きました。

家族以外の安否を心配するのは、そういう方たちの精神的不安を冗長すると考えてます。なぜなら電話回線はとても重要な連絡インフラなのです。そのリソースを無駄に消費しないために、今は無駄な通信を控えています。


4.短絡的な支援はしない

被災地にはたくさんのゴミが届きます。千羽鶴や古着や腐ってしまった食料などです。
善意なのかも知れませんが、被災者がほしいのは、電気やガスなどのインフラと食料、生理用品やおむつなどの生活雑貨です。

無造作に送られても、それを整理し、必要とされてる地域に配布する人がいません。
それら必要品は現地の自治体が把握し、然るべきところに支援を求めています。

また、当面の生活費用も身分証明だけで銀行などから引き出せますし、本当の支援が必要になるのは、まだまだ先の話です。義捐金程度が望ましいと考えています。


5.日常生活を自粛しない

当時、国は災害対策に無知で、自衛隊の派遣が遅れたり、海外からの支援受け入れを躊躇したりしていましたが、今はそんなことありません。必要な援助は国がプロフェッショナルに依頼しています。ボクら非被災者は、日常の生活を普段どおりに行い、日本の経済を維持、発展させていく義務があります。

できるのは、祈ることと、国から指示される「我慢」を黙って行うことだけです。
停電、増税、献血、その他、これからいろいろ出てくると思われます。


6.頑張れなんて気休めは言わない

これは被災経験から言いますが、気休めは要りません。
短絡的な励ましは、かえって感情を逆撫でします。

被災者の気持ちを理解してくれ!と当時は思ってました。頑張れとか言うのは簡単だし、「頑張ろう神戸」とか、イメージアップキャンペーンか?と思ってました。

でも、本当に元気づけられたこともあります。
各種のチャリティーイベントや、現地企業の支援はすごくありがたかった。

被災したとき、どのような言葉を掛けてあげられるのか。
ボクはもっと考えてから行動したいと思っています。


7.批判や苛立ちは心の中で受け止めておく

ネットが普及した今、いろんな「外野」の声が聞こえます。
あなたの意見は正しいかも知れないが、今言うことなのか?と思います。

当時もいろんな偉い人がテレビで、あーだこーだと言ってました。

「余震に注意が必要」
「ライフラインの一刻も早い復旧を」
「なぜこんなに被害が大きかったのか」

などなど。

そんなのどーでもいい。今、火の手がそこまで迫っていて、食料も満足になく、着の身着のままで避難してきた人たちは、寒さに震えてる状況をまったく理解出来てないのです。

今も命の危険をかえりみず、必死の救助活動が行われ、原発の最悪の状況を回避すべく頑張ってる人がいます。ボクはまず、そんな人たちの安全と成功を祈りたいと思います。

原発の安全性の議論や東京電力の姿勢は、危機が回避できたときに改めてやればいいと思います。



ボクは阪神大震災に人生を大きく変えられました。

乗り越えられない困難はないと思って今までやってきましたし、これからもそう思って生きていこうと考えています。

非被災者として、この困難に対して向かっていきたいと思っています。それがボクにできる最大の支援だと信じています。



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